森火土金水

日々思うこと、さまざまな占術について綴っています。 mori ka do gon sui

かたちのない住処

住み始めてから12年目になる私の住処は、小さくて旧い。
使えるお金がもっとあれば、もっと広い住処が手に入ったかもしれないなあと、ときどき思う。
以前、気学の師匠の授業で、「お金がかかっても、広い自宅を持つべき。そうしないと、大切な人物を招待したり、宿泊させるスペースがない。」
と聞いたときは、ちょっと落ち込んだこともあり。
ビジネスチャンスの点から、師匠はそう教えたのだと思う。
でも、今のこの状況はどうだろう?
屋内に、誰かを招き入れること、誰かに招かれること、それが危険になるような世界を、師匠は想像できただろうか?
広くて大きな家が、頼もしい武器になるわけではない世界を。
方位のパワーをいただく気学の方法も、実行することが難しくなりつつある。
対面しなくても、意識をつなげる方法を、知恵を絞って探していく世界になりつつある。
小さな家でも、大きな家でも、どこにいても、どこへ行っても、関係なく。

 

伝統は、美しい骨

算命学の鑑定資格試験を、昨日受験する。
電子機器以外、何でも持ち込み可とはいえ、出題範囲は、四年分の授業すべて。
四年間筆記した、じぶんのノートが頼り。なんて古典的なんだろう、いや、学ぶとは古典的なもの。
算命学で、知恵を表す星は二つあって、ひとつは改革的、革新的な知恵の星、もうひとつは、伝統的、保守的な知恵の星。
今、ビジネスで求められているのは、圧倒的に、前者の星がトレンドだと思う。
でも、後者の星の学びがあると、それは美しい骨になる。
四年もかけて、学ぶなんて、今どきのスピード感にそぐわないかもしれない。
でも、これは骨を育てる時間。
美しい骨になる、と発想したのは、唐突だが、宝塚とジャニーズからだ。
日本のショービジネスで、年少時から、基礎教育をしている、代表的な組織。
宝塚とジャニーズ出身のパフォーマーは、マイクを左手に持つ。
歌うときはマイクを右手に持つパフォーマーが圧倒的に多い中で、左手に持つのは、そういう教育を受けてきたから。
マイクを持った手は、動きが制限されるから、大多数の日本人の利き手である右手は、ダンスの振りに活かして、左手をマイクに使う、ということだろう。
左手にマイク、に伝統と美しい骨があると、感じいっているのは、ピンポイントに過ぎるかもしれないが。
新しいものの中に、見えないけれど、伝統的な積み重ねでつくられた骨があると、それはそれは美しいのだ。
と、信じている。

そばにいる、生きもの

半年ぶりに、ピラティスをする。
指の骨にヒビが入った後、コロナの騒ぎが始まって、行きつけのカイロプラクティックの営業も休止して、半年間、運動らしいことをしてこなかったんだけど。
閉じ籠っていたからだの骨や筋肉に、記憶の扉を開けてあげるような、レッスン。やっぱりピラティスっていいなあ。
すれちがう、お散歩中の犬は、美容室になかなか行けないせいか、長毛の小型犬が多くて、それはそれで可愛い。
この半年間で思ったのは、潜在意識の存在。
よく、お金持ちになりたかったら、お金持ちと付き合え、というのは、そばにいることで、お金持ちの潜在意識を感じとることになるから。
そばに、年下の人々がいると、じぶん世代とは違う潜在意識の影響を、受けているような気がする。
息をするようにゲームをしてきた人だとすると、仕事にしても、これを選んだらどうなるか理解した上で動く感じではないんだよな。
突然画面レイアウトが変わっても、慌てないし、想像力を働かせて、出口って、これじゃない?って、安全性を確かめずに、選んで進む感じ。
そうしないと、ゲームに負けるから。どうなるかわからないのに、選択する。チャレンジングだ。
チャレンジングな潜在意識が浸透していくと、大勢に何かが起こるのだろう。
大企業の取締役に、記録的な若さで就任した人が出た、というニュースを聞くと、これからその会社の上層部の潜在意識が、劇的に変わることになるんだろう、と思ったりする。
潜在意識=なまもの、生きものだ。
そばにどんな生きものがいるかって、たいせつ。

フラワー、ストロベリー

私が、満月の日生まれだと知ったのは、先月のこと。
5月の満月、通称フラワームーンの二日前のこと。
初めて、事前に満月を待ち伏せした。
こんな年齢になっても初めてのことって、色々あるなあ。
花咲く季節の満月だから、フラワームーンとアメリカ先住民が名付けた満月は、恐れも怯えもいっさいないような、きらきらかがやく満月だった。
日によっては、ひるひなかに満月になっていることもあって、そうなると、誰も気がつかず、誰も見えない。
先月の5月のフラワームーンは、映える時間帯に舞台が用意された満月だったのだ。
そして、今日、6月6日は、じつは夜明けの4時過ぎに、満月が完成していた。
6月の満月の通称は、ストロベリームーン。全満月の中で、最もキュートな名前。
昨夜、NHKで、満月の日にタイムスリップができる設定のドラマ『アシガール』を見ていたら、ちょうど、ヒロインの女子高生、ゆいが満月の日を迎えていて。
女子高生がタイムスリップする満月の日は、ストロベリームーンの日が一番似合うなあ、と感慨に浸っている、窓の外には、曇り空の中、98%完成したシフォンケーキ生地みたいなストロベリームーンが、ふんわり浮かぶ、夜。

変化のハンドル

変化は、じぶんで起こすときもあれば、じぶん以外のところから来るときもある。
「じぶん以外」がハンドルを握る変化に、慣れないとね、と最近思う。
テレワーク推奨が始まって、私に起こった変化は、自宅の片付けを思い立つというもの。とても地味な変化だが。
ここ四年ほど、収納におさまりきらない荷物が自宅にどんどん増えていって。原因は、色々な学びを同時に進めてきたから、学びグッズの山がてんこ盛りになっているから。
ものの少ない部屋からは、ほど遠くなっていた。欲望の、夢の量に比例するのだ、ものの量って。
しかしテレワークが始まって、まだ自宅から参加するWeb会議は免れているものの、いつその機会がやってくるか、予測できない状態になってきた。
Web会議は、人物よりも背景に目が行くんだそうだ。少しは室内をすっきりさせておかねば、と思い立ち、久しぶりに収納グッズを購入。
stackstoのバケツ二つと、ほぼ日のベトナムのかごの赤と白。
赤は、深紅ではなく少し朱色が入っている感じの色味だったので、白も購入しておいて良かったと思う。寝室スペースに白、ダイニングスペースに赤を置こう。
ちなみにstackstoのバケツは、コラボレーション商品の中から、星空模様と青空模様にマホガニー模様の蓋を選ぶ。星読みの勉強も始めたので、異様に惹かれるデザインだったのだ。
我が家に床置きしていた、さまざまな欲望の、夢のかけらを、ただいまかごとバケツが吸い込み中。

所有するものに所有される

都心のオフィス賃貸契約のキャンセルが増えているそうだ 。
テレワークで在宅勤務をやってみたら、オフィスがなくても、できるんだね~と気がついたってことなんだろう。
人は、所有しているものに、所有される。その一例を見たような。
手相を観始めたとき、眼のエネルギーをたくさん使うことを痛感して、手相ほど眼が疲れない、命術も身につけておかなければ、と思った。
でも、今、手相は、密接という点で、観るのが難しい。
じかに人に会うこと、も所有だったんだなと思う。

世界は待ってくれる

4年以上学んできた算命学で、人を鑑定できる位の獲得のための試験を、いよいよ受験できる、と思ったら、コロナで休講。
年に一回しかない試験であるし、きっと中止にはならないだろう、延期だろう、と願いつつ。
待つことに、慣れないとね、と思う。
勤務先で、この半年ばかり、自分が貰えるはずのものは、まだ貰えないのか、とクレームする人々に遭遇することが多かったせいだな。
強く迫れば自分の欲しいものが早く手に入るわけではないのだ。
まして貰う先は行政だから、待つしかないじゃない?
目の前にいる人、そばにいる人だけで仕事が回っているわけではなくて、色々な人が仕事に関わっているから、声の届く距離にいる人に迫ったって、だめなことがある。
私も待たなくては。
試験勉強の期間を余分に貰ったと思おう。
これってまさに、易の卦、水天需のごとき様相。(先週、出た卦なのだ)
待ち方にも、色々あるから、楽しく待とう、的な卦。