森火土金水

日々思うこと、さまざまな占術について綴っています。 mori ka do gon sui

二黒の行方

九星の中のひとつ、二黒土星。(じこくどせい)
華やかというより、地味なイメージ。
しかし、地味というのは、信頼される条件のひとつだったりする。
見えないところでもまじめで、コツコツと勉強して、たしかな技術を身につけ、人を育てていくのが、二黒土星の王道。
どの星の人にとっても、大切で、必要な星といわれる。
会社の中でいうと、事務職が二黒土星の象意だ。経理もそうだね。
事務職、いわゆるバックオフィス、後方支援といわれる職務。
この後方支援業務が、どんどん軽視されている気がする・・・。
だれでもできる仕事だろうと思われ、会社の経費や人件費を割くような仕事じゃないだろうと思われ、評価に値しない仕事だろうと思われ、そんな仕事がしたくて入社してきたんじゃない、と思われ。
でもちゃんとした事務ができないと、周囲は迷惑だし、お客さんも迷惑だし、なのにちゃんとした事務ができる人も減っているし、ちゃんとした事務ができる人を育てられる環境もなくなってきているし。
わたしの勤務先って、どんどん二黒土星が崩れはじめているな、とここ数年、思い続けてきたけれど。
わたしの周囲に限ったことではないかもしれない・・・・。
アウトソーシングを専門にする会社で請け負う業務に、二黒土星的な分野が拡がっている。
ひとつひとつの会社内で、二黒土星的なものが生きにくくなって、居場所を失って、育たなくなって、会社は、社外から、二黒土星的なものを買う状態になっていく。
でも、見方を変えればちょっと面白い。
かつて、社外から買ってくる人材というのは、経営のトップになれるような人材だったけれど、真逆の人材を買ってこなければいけない時代になっていくのか。そしてそれは買おうとすると、意外に高かったりする。
ちなみに、経営のトップというのは、九星では、六白金星(ろっぱくきんせい)が担うもの。
じつは、六白金星と二黒土星は、表裏の関係の星なのだ。
六白がきわまると、頂点に達すると、二黒に変ずる。またその逆もあり。
経営トップの値段より、事務職の値段が高くなる時代が来ていたりして?