森火土金水

日々思うこと、さまざまな占術について綴っています。 mori ka do gon sui

九紫火星の力

わかりやすい美しさに惹かれてきたんだなあ、といまさら、気づいた。
見た目に、わかりやすい、華やかさ、鮮やかさを持ったもの。
美男美女の芸能人や、二次元のキャラクターや、二次元の芸術。
「わかりやすい美しさ」は、九紫火星(きゅうしかせい)が担う。
九紫火星が似合うのは、見た目にわかりやすい美しさ、見た目にわかりやすい頭脳明晰さ。
テレビ局や、芸能界や、映画・美術業界や、ファッション業界や、美容業界、医者、弁護士、高級官僚は、九紫火星の世界である。
美しさも頭脳明晰さも、見た目(肩書き)に表れていて、わかりやすいでしょう?
フランスでは、あたらしい言葉が登場すると、その言葉を男性名詞にするか女性名詞にするか、国が議論をして決めると聞いたことがあるけれど、九星気学でも、あたらしいものが登場すると、このあたらしいものは、どの星が担うものかも、判断しようとする。
かつて、インターネットも、そのあたらしいものだった。
最初、インターネットは、通信手段だった。
通信の世界を担うのは、四緑木星(しろくもくせい)。
だからインターネットは、四緑木星が担うもの、と判断された・・・だけじゃ、すまなくなった。
インターネットはいつしか、「見た目の創造」を担っていく。
写真や、文章で綴られた表象は、真実とは限らない。
しかし見た目の世界は、見た目にわかりやすい魅力をもったものが、指示を集める。
中身、内実ではなく、見た目をどうアピールしていくかは、四緑木星ではなく、九紫火星の力。
だからインターネットは、四緑木星だけではなく、九紫火星も担っているもの、となった。
「どの星が何を担っているか」を、その星の「象意」(しょうい)と言う。
見た目よりも、内実の、美しさ、豊かさ、濃さを担う星は、また別にある。
しかし、見た目にわかりやすい九紫火星の美の世界の、なんと魅力的なこと。
一生、そこから抜け出せない人も、たくさんいるだろう。
九紫火星の魅力から、卒業できたとき、あたらしいセンスが手に入るのではないかなあ、と思う。
たとえば、地味色の紬や、わび・さびの世界は、九紫の世界とはちがう世界にあるもの。
たとえば、ふつうの人たちの、唯一無二の手。手が語りだす力を感じ取れるかどうか。
それにしても九紫火星の世界は魅力的すぎて、卒業するのはなかなかむずかしいんだけどねー。